お前が外に出るのが嫌いなのは、お前が全然外に出てないから
外に出るのが嫌いなのは、外に出ようとしてこなかったから。
俺は外に出るのが嫌いだ。
家最強!!!パソコンがあれば世界と繋がれる!!!!文明サイコー!インターネット最強!!!
家は静かだ。家は安心できる。家は俺の城だ。何人たりとも俺を邪魔できない。
逆に「外出は疲れるし人が多くてストレス。どうせ出ても何も得るものはない。お金もかかるしなぁ~…」
そう思っていた。
でも、今日はがっつり外に出てみた。合計8時間。なんとフルタイムである。で、気づいたってわけ。
「俺は下を見すぎていたのかもしれない。」
天神地下街を歩くとき、いつもは通行人や地面ばかり見ていた。行き交う人の顔を見て、目まぐるしく変わる風景や地下街に流れる音楽、人々の会話が嫌でも聞こえてくるのが嫌だった。
情報が多すぎる。 脳が疲れる。人ごみに酔うし、変な汗をかくし、とにかく昨日までの自分にとっては外出は「ストレス」だった。
自分のペースで、自分の好きなことを、自分の好きな時間に、自分の好きな場所でできる。それが家だ。
今日の外出は、意識的に「ちょっと上」を見るようにした。地下街の天井を見上げるように、背筋を伸ばして。すると、不思議と気持ちが楽になった。
なんでかわからない、原理もわからない、でも 「上を見ると気持ちが楽になる」 ってことがわかった。
それでもやっぱり、外は疲れるし、汗はかくし、人混みはしんどい。だけど、今日は楽しかった。それだけは間違いない
外出の中での偶然の産物
1. 科学博物館にて26歳成人男性、子供に混ざり科学を楽しむ
六本松の科学博物館に行った。プラネタリウムは技術の結晶だし、宇宙はやっぱ神秘的だなぁと感じた。
ガイドさんが「こことここを結んで…ほら!おおくま座!」って言ってるのを聞いて、 「は?????おおくま座??!?!?」 ってなった。自分からしたらどう見ても星と星を結んだ線で見えたものは馬だった。
到底熊なんかに見えない。熊にしては細すぎるだろ。
「いや、馬やんけ。」って思った。
何が見えてたんだろう。昔の人は…でも、それが面白かった。俺に見えてない何かが見えてたのかなぁ。
星や歴史に関してもっと知りたいなと純粋に感じた。
でも、一番気になったのは「親子の関係」。子供が主役で、親は基本「見守る側」に回ってる。
「一緒に遊べばいいのになぁ~」と思った。
親は子供が遊ぶのを遠くから眺めてるだけ、あるいは休憩ゾーンの椅子でゆっくりしてるだけ。
画像認識システムがどうやって画像から象さんを認識するのか、その詳細な解説とか。むしろ大人向けでは?なんで見ない?興味ないんか???
大人の俺でも知らないことだらけで、展示されているものも決して子供向けばっかりじゃなくて。大人も楽しめる施設のはずなのに。
まぁでも、科学博物館で楽しそうに遊ぶ自分の子供を見守る。それが「親」ってもんなのかもしれない。
俺は子供に混じって銀河系シミュレーターで一生懸命惑星を作ってた。誰よりもデカい星を。
26歳成人男性、単独で惑星を作り子供の小さい惑星を破壊していた。何とも大人げない。
2. 音楽はその場に合わせた伝え方が大事
天神では路上ライブが多い。今日は雨だったが、珍しく1人路上ライブをしていた。
ふと足を止めて見てみた。
MCを聞いて最初の数秒で気になったからだ。足元の水たまりに気づかないくらい、近づいていた。
でも、実際に曲が始まった瞬間、何かが違った。
その曲はシンガーにとって「大切な曲」だったらしい。MCで 「この曲は私の人生の酸いも甘いも不条理も全部詰まってる曲です」 って言ってた。
ほぅ、そうか。なるほど。じゃあ聴かせてくれ。
ピアノもストリングスも素敵だった。声も素敵だった。きっと、本当に大切な曲なんだろう。その気持ちは伝わってきた。
でも、俺が感じたのは、 「伝え方や状況次第で、曲の印象は変わる」 ということだった。
路上ライブは、偶然足を止めた人たちにも届く音楽だからこそ、シンプルで直感的に刺さる曲が向いているのかもしれないと思っている。もちろん持論だ。
逆に、じっくり聴く環境なら、こういう深い曲が響くのかも。
音楽は、場所やオーディエンスとの相性が大事だと改めて思った。伝えたいことがあるなら、それを「どう伝えるか?」も考えるのが大切なんじゃないかなぁ。
路上じゃなくてYouTubeで聴いてみたら、また違う印象を受けるかもしれないなぁ~ と思いながら1曲聴ききってその場を後にした。
次は何を目的に外に出る?
正直、わからない。けど、「偶然」と「気まぐれ」は大事にしたい。
普段はプログラミングや仕事、合理的な世界で生きている。 だからこそ、こういう「予測不能な体験」が刺激になる。
「成長するなら、刺激が必要。刺激は、偶然の産物から生まれる。」
俺は今まで「自分の城」に閉じこもっていた。でも、たまには城下に降りて、城下の人々の営みを知るのも悪くないのぅ。ガッハッハ!
たまには外に出てみるのも悪くない
もちろん義務化はしない。やらされるのは嫌だ。
でも、「外に出ることでしか得られないもの」 もある。
だから、俺は 「偶然を拾うための外出」 を今後は意識してみるかもしれない。
おしり。